デミグラス総数

きしょいブログ

田舎者東京へ行く

福井というノー・カルチャー、イエス・ライフみたいなサブカル後進国に、どういう訳か産まれた時から住んでいる。家の居心地良過ぎるので。実家大好き。

福井の鋭敏な若者はカルチャーを求めて他県へ行く。そういう物が特に必要でない若者はすべからくパチンコに朝から並ぶ。

文化の死だ。

同級生のヤンキー化。ファッショナブルでない腕力としての喫煙率の高さを見て、お前昔は大人しい良い子だったじゃん。この狭いコミュニティの中で強くある必要は全く無いのに。

今はもうちょっとマシになったんだけど、俺の世代は未だにそういう価値観が、俺の観測出来る範囲で蔓延していた。

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東京へ行った。

友人の結婚式があるので、初めて自分の意思で飛行機に乗り、初めて電車を乗り継いだ。

福井には電車を乗り継ぐという概念が無い。○○線とか無い。一本しかない。一本の音楽。

東京へ行くもんで、lightmellowbuの人や他のディガーを集めて食事会をしよう、と柴崎さんが提案してくれた。

一気にワケの分からない単語を三つも並べて申し訳ないが、俺はCD掘りを趣味としていて、ネットで似たような人間を集めて作ったサークルがlightmellowbuであり、そこに僕は所属している。CDやレコード掘りをする人をディガーと呼ぶ。柴崎さんというのはそのサークルのメンバーで、音楽ライター等もされている方だ。特に分からなくても良い、要するにオフ会をやるのだ。

新宿の中華料理屋「XI'AN」というお店へ行った。

柴崎さん(メンバー)、柴崎さんの連れの女の人(DJ、ディガー)、天敵さん(DJ、ディガー)、バナナさん(DJ、ディガー)、小川さん(メンバー)、F氏さん(メンバー)が来てくれた。柴崎さんがワーっと声掛けて集めてくれたし、何なら店の手配とかもしてくれた。普通に年上なのに。ありがたい。

出された料理全てが美味くて、一切写真を取らなかった。飯の写真を取らない時が一番美味い時なので。

ところで柴崎さんの連れて来た女の人が、どえらいディガーだった。アニソン系のディガーで、ドラマCDのブリッジで使われてる挿入歌とかを集めてるらしい。確かに"そこ"にしか無い曲とかあるけど、その中でも良曲となると限られるし、途方もない枚数を買う必要が出て来る。その手のCDは一枚108円とかで売ってるけど、それでもトンネルを素手で掘り進むようなディグになる。数多くのハズレを蓄えた血まみれのディガーなのは明白だ。lightmellowbuにも同じ系統の人が居るが、駿河屋の段ボールに全て仕舞っていると言っていた。こういう人が意外と一定数居るから中古屋は潰れないで済む。

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バナナさんが持って来た、ワケの分からないインディーズバンドのコンピレーションアルバム。どこかヴェイパーウェーブを感じさせるヤバ過ぎるジャケットだ。欲しくて盗もうとした。

冒頭で書いた通り、自分はノーカルチャーの地で産まれ、そこで一人でCDを掘っていた。非常に文化的である。

ジャケットだけ見て買う野良ディグもしていた。携帯端末で調べれば良いのに、それが格好いいと思ってそういう事をしていた。誰にも自慢出来る相手なんて居ないのに。俺は客観と自意識がぶっ壊れていた。

東京へ来て思ったのは、俺は結構このカルチャーの無い地でよくよく頑張っている方だと思っていたけど、普通に自分以上にそういう人達が存在するんだな~~~と強く思った。

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その後、金澤寿和さんへ会いに行った。

金澤寿和というのは、音楽ライターだ。

今のようにシティポップがブームになる10数年前からずっとAOR・和物について発信し続け、この手の界隈ではもはやレジェンドの人だ。

lightmellowbuというサークルのlightmellow部分も、金澤寿和氏が提唱する概念を勝手に拝借した物だ。当時はオタク数人が集まって細々とZINEを発行してやっていくつもりだったけど、最近話や規模が大きくなってしまったので、このままではマズイと思い仁義通しに赴いたのだった。

結果から言うと全然問題無かった。

何なら好意的に接してくれたし、金澤氏のブログでも取り上げてくれた。

「前から何回か耳には入っていた」と言われて嬉しかった。

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秋葉原に行った時の事を書かせて下さい。

今回の東京へ行った目的は友人の結婚式の為で、福井からは俺と知り合い2人が駆けつけました。

俺は最初から東京でCDをディグりたかったけど、初日から別行動するのってかなり感じ悪いじゃないですか。だから取りあえず一日目はみんなに付き合おうと思って同行したんです。

そこで2人が「メイド喫茶」行ってみたいと言い出したので、秋葉原向かいました。

どこ入ろうか思案していた時、「めいどりーみん」が目に入りました。

あのキャッチしてて、チェーン店になってる一番入ったらダメそうな店です。今は分かるけど、その時は何にも分かりませんでした。

入る店を決めた2人は店の入り口の前でモジモジしていたので、早く済ませたかった俺は先陣を切って入りました。何で乗り気じゃない俺が一番槍しなきゃならんのですか?

お店に入ってからも2人は優柔不断でした。1200円くらいでステージパフォーマンスをメイドさんが行うオプションがあるので、どうですかと言うて来たから、これは注文するやろなと2人を見ていたら俺に判断のパスを渡してきたので、俺は即決で「せっかく来たし、じゃあお願いします」と言いました。

信じられない事ですが、これ後からかなり2人からネチネチ言われたんだけど、2人は注文する気無くて、断れよと俺に目配せしたらしいのです。お前らが行きたい言うて来たのに何で100%楽しもうとしないのか理解不能だし1人辺り400円の負担じゃん、注文しろよ、意味分からん。そして俺にパスするなよ、選択を。

この話、友達にしたら毎回俺の擁護してくれるんだけど、でも俺は2人のそういう人間臭い所を気に入ってるので、それはそれで直して欲しくないんですよね・・・。

それはもう良いんですけど、めいどりーみんはマジで行くべきではないです。

普通にぼったくりです。

ステージパフォーマンス中に600円くらいするくじ引きを勧められるんですけど、これ殆ど強制です、パワハラです。断れないので。要らない、と言っても「からの~~?www」と言って全く取り合ってくれません。俺の心の中に眠っているヒソカが表出しようとするのを必死に押さえつけていました。

「試験官ごっこ」の画像検索結果

くじを引いたら一番ザコい商品の水を寄越してきました。6等です。水道水の味がしました。そしてその引いたくじをもう一度箱に戻し、隣の人に引かせました。そんな事して良いわけがないだろ。

みんなで600円する水道水飲みました。CD2枚は買えたよ。ステージパフォーマンスは集金ライブでした。

とにかく何かにつけてお金をむしり取ろうとしてきます。水商売です。

ライブパフォーマンスが始まる時、店内BGMを絞るのですが、どうやら別のタイミングで来たテーブルの人達が訳も分からず注文してしまったみたいで、店内BGMが絞られました。

「また集金ライブが始まる!!!!!」

俺はマジで水道水にもう一回金を払うのは嫌なので、来たばかりのパフェ(これも注文してから結構時間掛かってから来たのだ。多分わざと長居させて金を取ろうとしている。「時間掛かったからワンドリンクサービスするよ」と言われたけどこれはもう全くDV彼氏と同じ手口。)を急いでかきこんで完食した、普通に凝っててちゃんと美味かったのがムカついた。俺が完食した頃、その2人が談笑しながら半分しか進んでなくて「早く喰えや!!!!」と普通に怒気を出した、2人とも年上なんだけど。

結局一人当たり4000円超えてた。絶対行かない方が良いです。

最後に、そのカフェで撮った、俺が苦笑いしてる写真を載せます。是非見て下さい。

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動物の耳を模したカチューシャを付け、何故かヒトガタのポーズをしている。ヒトガタとは海の恐い画像まとめとかで出て来る、完全に創作だと分かるあのUMA風の画像。

何で金払ってこんな辱め受けるの???単独行動すれば良かった・・・。