デミグラス総数

きしょいブログ

2010年代に入ってから新生のシティポップバンドが雨の後のタケノコのように出現し、最初の方こそ渋谷系との混同が見られたが、最近ではもう殆ど角松敏生山下達郎のフォロワーみたいなのがシティポップと銘打って活動している。

いったいいつまで続くんだろうこのブームはという懸念もあるが、みんなはこのテン年代の第二次シティポップ系で、結局どれが好きですか?

本当に有象無象居りますが、僕はこのsummer of loveのwednesday loungeが好きなんです。どっちがバンド名なのか分かりにくい。

1. Summer Babe
2. Driving in the Citylights
3. さくら
4. kiss
5. Baby Baby Baby
6. 突然のラブコール

www.youtube.com

2016年にリリースした彼らのミニアルバム(唯一作)。東京都内で活動していたバンドのようです。バンドの鶴田直之、倉森庸輔、中川桂らはファンキーモンキーベイビーズのバックバンドでその名を見かけました。倉森青山学院大学桑田佳祐の長男とバンド組んでたみたいです。

内容的には、演奏は往年のシティポップ・AORを意識した物で、少しR&Bやアシッドジャズも感じる。この辺は有象無象と同じですが、

例えばM1なんかは骨子が完全にJ-POPなんですよね。歌詞も「一生忘れない夏にしようよ・いちばん素敵な恋にしようよ」なんて全然シティポップ然としてない。「secret base 〜君がくれたもの〜」とか90年代の夏のJ-POPの意匠を汲んでいる。

M2は、これは本当に角松敏生的シティポップ。でもイントロがアル・クーパー。いつも思うんですけど、どんどんパクれば良いと思う。パクった方が結局名曲率高いので。でもあからさまにパクるんじゃなくて、キラーフレーズをさり気なく、少し変えて忍び込ませるとか。上品にパクって欲しい。

M5はクレイジーケンバンド風味の湘南メロウバラード。実質「ガールフレンド」だろう。名曲。

M6、意外にもアキシブ系に聴こえる。意図した物かどうか分からないが、テン年代にリリースされた声優楽曲群の中に混じってても全然違和感無い。グルーヴに拘ったエロゲ主題歌という風味もある。

マジで全曲良いですよ。というか、多分自分の世代と近い人達が聴いてきた音楽が大きく反映されていて、それが単純に僕にハマっただけなのかもしれませんが。

現在は公式ブログ、ウェブページ、Twitter共々更新停止。2017年にはデモソングを作成していた形跡があるのですが・・・。